ベビースイミングは赤ちゃんにもママにもよいことがいっぱいの習い事。興味があったり通いたいと思っていたりという人も多いですよね。
でも、どんなことをするの?いつくらいからできるの?何が必要なんだろう?どんな水着がいいの?と分からないことや不安がいっぱいという人も。
また、実際にどんなメリットやデメリットがあるのか気になるという人もいますよね。
そんなベビースイミングを今からはじめたいと思っている人向けの情報を、ベビースイミング経験者の視点でまとめました。
ベビースイミングの内容ってどんなの?
ベビースイミングは、子どもや赤ちゃんを水に慣れさせるということが目的です。
そのため、ベビースイミングでするのは『水の中で楽しく遊ぶ』ことが中心。それにちょっとだけ簡単な運動を取り入れたプログラムが組まれています。
具体的には、赤ちゃんはおもちゃ(ボール、お風呂遊びで使うようなアヒルやジョウロなど)や遊び(すべり台や飛び込み、壁蹴りやボールの追いかけっこなど)を通して赤ちゃんが水に浮いたりお顔付けの練習をしたりといった『本格的に泳ぐ前の準備』をしていくことになります。
次々に新しい遊びや動きをしていきますので赤ちゃんも飽きづらく、キャッキャと楽しんでいる子どもも多いです。
それだけではなく、赤ちゃんはママ(パパ)が抱っこしてプールに入りますので親子のふれあいタイムにも使えます。
大人は赤ちゃんを抱っこしたまま音楽に合わせて水中を歩いたり、ジャンプしたり、スイミングボードで泳いだりといった軽い運動をしますので、運動不足やストレスの解消に役立ちます。
具体的にどのようなプログラムが組まれているのかはスクールによって違ってきますが、どこもコーチがきちんと見守ってくれていて無理なくステップアップできるようにアドバイスをしてくれますので安心ですよ。
いつから、何ヶ月ごろから出来る?
スイミングスクールやスポーツジムでは、生後6ヶ月くらいからはじめられるところが多いです。
生後6ヵ月というと、早い子ではそろそろ腰がすわってくるくらいの時期。赤ちゃんはこれくらいになりますと、手足をバタバタしたり何か掴んでみたりと好奇心や動きが活発になってきます。
中には動きたくて泣いてしまう子もいますし、水に対する恐怖心も薄く無意識に水中で息を止めるような子もいますので、赤ちゃんの効率を考えるなら6ヵ月くらいからはじめるのが1番です。
実際はどれくらいの年齢からはじめるのかというと、言葉が分からなかったり着替えが大変だったりなどで、もう少し大きくなった1歳前後~1歳半くらいからはじめるという子どもも多く、1歳~2歳くらいが参加している子どもの一番多い年齢層となっています。
ベビースイミングを考えている人は、3歳以下ですとベビースイミングのクラスにいつでも入れますし、水に対する恐怖心も3歳以降に比べるとまだまだ薄い時期です。慌てず子どもと家庭の様子を見ながら参加をするといいですよ。
ベビースイミングの効果・メリット
ベビースイミングには全部で12のメリットがあります。赤ちゃんとママ(パパ)でそれぞれどんな効果やメリットがあるのか見てみましょう。
赤ちゃんの効果・メリット
1.知育に◎
子どもの言葉や自己肯定感(精神的な落ち着き)は、3歳までのスキンシップや愛情が大事だと言われています。
ベビースイミングでは親子のスキンシップやコミュニケーションをしっかりととることができますので、赤ちゃんの成長によい影響を与えられます。
2.運動や言葉の発達
水の中では浮力がありますので、まだ歩けないような赤ちゃんでも無理なく全身運動をすることができます。
『子どもの運動神経は6歳までで決まる』という話もありますし、なるべく体を動かしてあげたいですよね。また、運動をすることで赤ちゃんの呼吸機能も発達しますので、言葉の発達にもよいそう。
3.自立心が育つ
赤ちゃんはプログラムの中で少しずつ「自分でやってみよう」とチャレンジするようになります。
4.水に慣れることができる
赤ちゃんが小さいうちから水に慣れておくということは事故を防ぐためにもとても大事です。また、ベビースイミングに通っている子どもは、水遊びやお風呂もより楽しく遊んでくれるようになります。
5.丈夫になる
スイミングは、水圧や水温などで新陳代謝が高まり、身体が丈夫になると言われています。
6.よく眠るようになる
スイミングではよく動きますので、疲れてぐっすり眠ってくれます。
7.ご飯をよく食べる
適度な運動は偏食や少食に効果的です。ご飯をモリモリ食べてくれるようになるかも。
8.友達ができる
ベビースイミングでは同年代の子が集まりますので、お友達が見つけやすくなります。順番を守ったり挨拶やマナーに気をつけたりなど、集団生活にも慣れることができます。
ママ(パパ)の効果・メリット
1.ダイエットになる
ベビースイミングは1週間に1~2回。定期的なムリのない運動は運動不足の解消や筋力アップに効果的です。
また、水着になることでボディラインが気になって自然と痩せるという方も多いです。私も気づけば体重が産前に戻っていてびっくりしました。
2.気分転換になる
出産後はずっと赤ちゃんと2人きりという方も少なくありません。
そんな時にも運動をしたり参加しているママ(パパ)と話をしたりすることで上手く気分転換ができます。ベビースイミングは特に音楽に合わせてゆったりと動くということもあって、のんびりとした気分になれますよ。
3.ママ友ができる
同じ趣味や経験を持っている人は、友人になりやすいですよね。赤ちゃんはベビースクールから持ち上がりでキッズコースに入ることも多く、長年にわたってお付き合いできるような友人に恵まれることもよくあります。
4.子どものレアなところやよいところが見られる
ベビースイミングの1番のメリットは、何より親子でたくさん触れ合えること。
一生懸命頑張ったり楽しんだりしている姿はママの癒しになって「やってよかった」ときっと思うことになりますよ。定期的に写真を撮ってくれるところもあり、パパや家族が集まった時の話題にもなります。
デメリット、こんな場合はやめたほうが良いかも?
メリットがたくさんのベビースイミングですが、次のようなデメリットもあります。
1.妊娠期間中は安定期に入るまではNG
上の子どもをベビースイミングに通わせている時に妊娠してしまった場合は、プールの冷えや運動はあまり身体によくないのでお休みしましょう。たまに続けていてびっくりする方もいますが、スクールで禁止しているところもあるくらいです。
マタニティスイミングでも安定期まではプールに入らないようにしなければなりませんので、それくらいの期間からできる範囲でベビースイミングを楽しむのはアリです。
2.休んでも毎月定額でお金がかかる
赤ちゃんが体調不良だったりママが生理だったりお出かけがあったりなどで休みたい週もあると思います。でも、スイミングスクールでは行っても行かなくても同じ料金を毎月支払わなければいけないところが大半。
損をしないためにも、入会前に「参加できる曜日が限られていないか」「振替ができるのか」などを確認しておきましょう。
3.感染症にかかってしまう恐れも
スイミングスクールは人が集まる場所ですので単純な風邪にもかかりやすく、プール熱や結膜炎、ノロウィルスなどの感染症にもかかってしまうリスクもあります。
プールは衛生状態にとても気を使っていますから、公園で水遊びするよりは病気になりづらいですが、それでもやはり免疫力の低い赤ちゃんほど感染症などで体調を崩してしまいがちです。
ベビースイミングの前には体温を測り、鼻水や下痢などの日には参加を見合わせるといった赤ちゃんや周りへの気配りも大事になります。
また、鼻炎や中耳炎にかかりやすいという子どもはお医者さんに聞いてからスイミングスクールに通うかを決めるようにしましょう。
4.水中毒のリスク
プールに限らず、赤ちゃんが大量に水を飲んでしまうと起こってしまうのが水中毒という症状です。
大量の水を飲むと血中の塩分濃度がぐっと下がり、体調が悪くなって泣いたり吐いたりといった症状が現れることがあります。深刻な場合には、痙攣を起こしたり失神してしまったりすることも。
ベビースイミングではコーチも気をつけてくれていますが、参加者が多い場合には目を離してしまうこともあります。付添のママ(パパ)が十分に注意するようにしましょう。
まずは、体験してみるのがオススメ
ベビースイミングの月謝の相場は、週に1回の方で大体5,000円~10,000円程度になりますし、入会費も別途かかることが多いです。
そのお金をムダにしないためにも、ベビースイミングに興味があるというときには、まずは体験レッスンに申し込んで「本当に通えそうか」を確かめてからにしましょう。
ベビースイミングは、大抵のスイミングスクールやプールを併設しているジムで行われています。大手では『セントラルスポーツ』『コナミ』『イトマン』『JSS』『ルネサンス』などがあります。
体験したい場合には、直接行かずにまずは電話やインターネットサイトから申し込みをしましょう。電話の場合は、電話口で体験に必要なものや料金などの説明も受けられます。
体験に必要なものは、次のベビースイミングに必要な持ち物を参考にするとよいですよ。体験料金は無料というところもあれば1000円~2000円程度必要なところもあります。
ベビースイミングに必要な持ち物
ベビースイミングをはじめるためにはいくつか必要なアイテムや便利なグッズがあります。
赤ちゃん用の水着
赤ちゃんの水着は、女の子の場合、ヒラヒラのフリルがついているかわいらしいデザインのものを選んでいる人が多いです。ビキニよりはスクール水着のようなデザインのものの方が、脱げにくくて動きやすいのでおすすめです。男の子の場合は、海パンです。
どちらも派手な色の水着を着ていることが多いです。これは、事故を防ぐためにも重要ですが、付添い以外の人が練習を見学できるところでは見つけやすくてよいという理由もあります。
温かい時期なら大丈夫ですが、10月~4月くらいの時期は室内のプールでも水が冷たく感じてしまったりプールの後に冷えてしまったりすることがあります。
特に男の子の場合はラッシュガードを着ることをおすすめします。ラッシュガードにフードがついているものはかわいいですが、首が締まってしまうこともありますので避けた方が無難です。
赤ちゃん用のスイミングキャップ
スイミングキャップは髪の毛が抜けてプールの中に入らないようにする衛生上に必要なものです。スイミングキャップを選ぶときには、大きすぎず小さすぎず頭にフィットするものを選びましょう。
日よけやフリルなどがついているものは、動く邪魔になりますのでシンプルなものがベストです。また、屋内でも紫外線が入ってくるプールも多いですので、UV加工がしてあるものもよいですね。
水遊び用おむつ
スイミングで絶対に必要になるのがスイミング用のおむつです。普通のおむつでプールに入ると、おしっこやうんちから感染症を引き起こす原因になってしまいます。そのため、どこのスイミングスクールでもスイミング用のおむつの着用を徹底しています。
スイミング用のおむつは普通のおむつとは違い、吸水性がなく水中でも動きやすくなっています。うんちをした場合にはすぐに取り換えなければ漏れてしまいますので注意してください。
メーカーによってそこまで違いはありませんし消耗品ですので、値段で選んでいるという人も多いです。
替えのおむつとおむつ替えセット
赤ちゃんがうんちした状態で水遊び用おむつを使うことはできませんので、必ずウェットシートやおむつを捨てる袋なども持っていきましょう。
おむつを捨てる袋は、水遊び用おむつを捨てるのにも使いますので、ちょっと大きめにするか多めに持っていきましょう。替えのおむつも忘れずに。
飲み物
運動後は喉が渇きますので、赤ちゃん用の飲み物は必ず持っていくようにしましょう。
ママ用の水着
9割くらいのママは、フィットネス用水着と呼ばれる水着を着ています。上下別になっているセパレートの水着は、子どもの着替えをさせながらでも着脱しやすいのでおすすめです。
ほかにもワンピース水着やラッシュガードの人もいます。ビキニは動きにくく浮いてしまう可能性もありますし、スポーツジムによってはNGなところもありますので控えた方が無難です。パパの場合は、普通の海パンでOK。
プール内では衛生上、基本的にメイクやアクセサリーは禁止です。ママはプールに顔や頭をつけないこともありますが、なるべくメイクはしていかないようにしましょう。
「移動中にメイクをしていないのはちょっと…。」という人は、プールの前に拭き取るタイプのメイク落としを使うと楽に準備ができますよ。
スイミングキャップ
ママ(パパ)のスイミングキャップも、赤ちゃん用と同じようにシンプルでサイズがあったものを選びましょう。
タオル
ベビースイミングではママのラップタオルで赤ちゃんをサッと拭いてあげている人が多いですが、念のためフェイスタオルをもう1枚持って行くと安心です。
自分で着替えをしたくなってくる時期を見計らって、子ども用のラップタオルを追加して購入している人が大半です。
また、髪の長い女の子の場合、風邪予防のためにタオルキャップなどで水気をとってあげましょう。
タオルは嵩張り、水気を含んで重くなってしまいがちですので、速乾機能がついた薄めのものがおすすめです。
汚れ物入れ
プールバッグとは別に、ビニール製の汚れ物入れがあれば、帰宅後の洗濯がとても楽になりますし、プールバッグにカビが生えたりもしません。